キャリアパワー

作文

私の仕事は小学生

賢明学院小学校4年 山根葵緒さん

「あなたのできるよいことは何でもしなさい。」この言葉は、私の通っている小学校で大切にしているものです。「はたらくこと、私の仕事って何だろう。」と考えていたら学校のこの言葉を思い出しました。

私の家族は、全員仕事があって、毎日それぞれ出かけていきます。年のはなれた、お兄ちゃんやお姉ちゃんも社会人になり、夕食の時に「今日はこんな仕事をしたよ。」とか「今年中にしかくをとらないといけないんだよ。」とか「来月は出ちょうで東京に行くよ。」など仕事の話が会話に出てきます。

私は、話を聞きながら、「いいな東京。いいな出ちょう。わたしも大きくなったらいっぱい出ちょうに行く仕事もしたいな。」と言ったら、お父さんやお母さんに、「大へんだよ。でも、いろいろな所に行ったら良いけいけんになるね。」と言われました。

家族とこんな感じで話すたびに、私のしょう来のゆめはたくさんふえて、今では何になりたいかわからなくなる時があります。そんな時は、お母さんに、「小学生の仕事は、学校に行く事。楽しくべん強したり、友だちときょう力したり、今からはたらくじゅんびをしているのよ、新しいことを知るのはよい事だよ。」と言われるので、とりあえず今は、学校をがんばる事にしました。

私は4年生になって、学校での仕事が増えました。クラスの係は、総合係でクラスのみんなに手紙を配ったりします。委員会もはじまって、美化委員会に入りました。美化委員の仕事は、おそうじ道具をつくったり、6年生が先生と相だんして、か外活動で近くの公園のおそうじをしようという話にもなりました。そのほかにも学校でぼ金活動があったり、ペットボトルのキャップを集めて、外国の子どもたちのワクチンになる活動もしています。学校で先生や上級生と一緒に、私もたくさんはたらいている気持ちになりました。

私の仕事は、「学校に行く事。」はたらくこと、仕事って、会社に行く事やお金をもらう事だけではなく、私の学校で教えてくれる言葉。「あなたのできるよいことは何でもしなさい。」なんだろうと思いました。一人一人がよいと思う事をしていったら、結かてきには、みんなが考えて動き出す。これが「はたらくこと、仕事。」なんだと思います。

今、新がたコロナウィルスが流行して、会社に行けなくてテレワークになったり、仕事がなくなってお休みをしているお店があったり、ぎゃくにいそがしくなった医りょうじゅう事者の方がいたり、とても大へんだと思います。だからこそ、それぞれが、よいことを考えて、動き出してのりこえていきたいと思います。

講 評

しょう来のゆめをたくさんふくらませながらも、今の自分の「仕事」について、しっかりと見つめ直している点、着実でとても良いと思います。そこからさらに、学校で教わった言葉をヒントに、はたらくことの本質へとせまっているのも、手がたく感じました。