キャリアパワー

作文

お母さんの仕事

京都女子大学附属小学校6年 淺田陽菜さん

仕事ときいて思いつくのは、医師や警察官、パティシエなどが多いと思います。でも、私はお母さんがする家事などのいろいろな用事も仕事の一つで、感謝をすべきだと思います。

私は料理を作ったり、買い物に行ったりする事は好きなので、家事は楽な事だと思っていました。しかし、今年の母の日にお母さんに手伝ってもらいながら3食分の料理を作った時に、家事の難しさが分かりました。料理をする時は、まず何を作るのかを考えないといけません。この献立を考えるのが思っていた以上に難しく、時間がかかりました。朝ご飯は、その日の前日からお米を炊いて、当日はみそ汁を作ります。食べた後は全員の食器を洗うのですが、この時に朝は小さい小皿が多いので、洗う食器が多い事に気づきました。次は、買い物に行きます。買い物では、買う食材がどこにあるかや、何種類もある調味料の中でどれを買うかなど、分からない事が多くて時間がかかってしまいました。お昼は、トマトパスタを作りました。作れたらすぐに食べたいですが、食べてから沢山の洗い物が嫌だったので先に洗いました。お母さんがいつも少し遅れて食べている理由がわかりました。食べた後の洗い物が多くて大変だからです。

お母さんに家事についてきくと、献立について考えるのに時間がかかるらしいです。今年の母の日は、お母さんの食べたい料理を作りましたが、いつもは家にある食材で決めたり、その日安い食材を見て考えたりするらしいです。買い物は、3軒くらい回ることがあるらしく、夏の暑い日に何軒も回ったらすごく疲れると思います。

このように、お母さんはお風呂や部屋などの掃除を毎日したり、料理を作って後片付けもして、買い物もしたりたくさんのことをしています。学校での出来事や悩みなども聞いてくれます。だから、いつも朝から働いてくれているお父さんだけでなく、家事や掃除など、たくさんの「仕事」をしてくれているお母さんにも感謝すべきだと思いました。

講 評

医師や警察官といった仕事とは別に、一番身近な、家事などのお母さんの仕事に注目している点、みんなが見落としがちな仕事に思いを寄せている点、目を引きました。お母さんへの感謝の気持ち、暖かく優しい気持ちに包まれたような、そんな作品になっています。