キャリアパワー

作文

はたらくこととお金としあわせと

大阪信愛学院小学校3年 おく谷りんさん

さいしょにわたしは、はたらく理由を考えました。はたらく一番の理由は、はたらかないとお金が入って来ない。お金がないと食べ物が買えない。食べる事が出来ないと死んでしまう。だから、自分や家族のためにはたらくのだと思いました。はたらくという事を、はじめて一生けん命に考えたら、ふしぎに思う事が二つ出てきました。

一つ目は、はたらいて入ってくるお金の事です。入ってくるお金の事を、ちん金やほうしゅうとよぶ事を、お母さんが教えてくれました。そして、はたらく人を守るために、さいていちん金というルールがある事も教えてくれました。そこで、インターネットで「さいていちん金・ランキング」とけんさくしてみました。さいていちん金は、時きゅうで表していました。二千十九年のランキングでは、世界で一番高いさいていちん金の国は、オーストラリアで千三百三十円でした。一番やすいさいていちん金の国は、メキシコで百二十七円でした。日本は十三位で、九百一円でした。世界でこんなにちがうことに、とてもびっくりしました。それに、メキシコの人たちは、食べていけないんじゃないかなと心ぱいになりました。だから次に、インターネットで、「メキシコ・くらし・お金」と、けんさくしました。そして、食べていけることが分かり、安心しました。「物価」という言葉があることを知りました。

わたしは、はたらいたらちん金がもらえて、しっぱいしたらへらされて、せいこうしたらふやしてくれるものだと、想ぞうしていました。みんな、同じようなものだと考えていました。リーダーになる人が、ちん金を多くもらえる感じはしていました。でも、そうではないんだなと、少し分かりました。日本には、1万7千しゅるいい上の仕事があって、ちん金は、それぞれちがうということが、調べて分かったからです。日本でもちがうし、世界では「物価のちがい」で、もっと大きくちがってくることも知りました。そして、ふしぎに思いました。二つ目のふしぎです。

「ちん金が少なくてしあわせなの」
と、ふしぎに思いました。だから、インターネットで「世界・しあわせ・ランキング」と、けんさくしました。一番しあわせな国は、フィンランドでした。さいていちん金の一番高いオーストラリアは九位、さいていちん金の一番安いメキシコは二十四位、日本はなんと、六十二位でした。またまたびっくりしました。なぜかというと、メキシコよりも、日本は、しあわせだと考えていないからです。しあわせを感じる気もちとはたらいてもらえるお金の多さは、かんけいないのかなと、また、ふしぎが生まれました。でも、調べるのはやめました。またいつか調べます。

わたしはしょう来、お医者さんとか、研きゅう者とか、げいのう人になりたいです。なぜなら、時きゅうが高そうだからです。もしかしたらわたしは、時きゅう四十六おく円のビル・ゲイツさんのようになれるかもしれないと思っています。そして、しあわせな気もちでいっぱいの生活をしたいです。日本人のしあわせ度がひくいのは、子どものころに、たくさん遊ばなかったからじゃないかと思います。たくさん遊ぶと、友だちとのかんけいもよくなるし、なかよくする方ほうも分かります。勉強と遊びがつながっていることも分かるからいやな気もちになることが、少なくなると思います。フィンランドでは遊びを大切にする国なのかもしれません。だからわたしは、しょう来のために、たくさん遊んで、たくさん勉強します。そうすれば、わたしと家族がしあわせになるからです。そして、しらないだれかもしあわせにできるからです。はたらくことや仕事のないようがすきなことも大切だと思います。すきで、ちん金が高いことも大切です。なぜなら、ちん金が安いとすきなことが出来なくなるからです。旅行に行けない、すきな物が買えない生活では、楽しくなさそうです。しあわせな気もちで生活するために、はたらくことは、とてもひつようです。はたらく事とお金としあわせは、一つのわになっていると思います。わたしはこの三つを持てる大人になります。

講 評

現実的なお金の問題について調べ考えられているのが、とてもユニークでした。そして、調べ考えた結果として、はたらくこととお金としあわせが一つの輪になっているという結論をすじ道立ててひき出しているのが、おもしろく感心しました。また、その一方で、素直な気持ちがダイレクトに表現されているのも、好感が持てて良かったです。