厚生労働省は、昨年4月から新型コロナウイルスのワクチン接種会場に限って特例的に認めている看護師派遣について、期限の9月末から本年度末(来年3月31日)まで延長します。看護師派遣を巡っては、労働者派遣法で原則禁止されていますが、今秋からの4回目の接種を念頭にした看護師確保の対応が必要と判断しました。
当初の特例期間は昨年4月23日から今年2月末まででしたが、今年9月末まで延長し、今回2度目の延長に踏み切った格好です。
実は昨年4月、原則禁止の看護師派遣については2つの動きがありました。ひとつは、同年4月1日に解禁された「へき地の医療機関への看護師などの派遣」と「社会福祉施設などへの日雇い派遣」。もうひとつは、これとは別に4月下旬、新型コロナのワクチン接種会場に限定して、へき地以外の大規模接種会場などでも認めていました。今回の2度目の延長措置は、後者に関する動きとなります。
厚労省は、自治体や委託業者が人材派遣会社から看護師派遣を受けている実数や指導監督の状況などを精査。そのうえで、「全国知事会から、これまでの接種と同様にワクチン接種のための人材確保が課題となるため、へき地以外の地域においても看護師と准看護師の労働者派遣を可能とする特例措置の期間延長を要請された」と話しています。
提供:アドバンスニュース
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