エン・ジャパンが発表した8月の派遣平均時給(三大都市圏、募集時)は1708円(前月比0.1%増、前年同月比0.4%増)となり、3カ月連続でわずかながら過去最高を更新。前年比は36カ月連続のプラスでした。インバウンド需要の高まりで旅行関連需要などが大幅上昇。同社は「10月就業開始の求人増により、9月以降も時給は高止まりの見通し」と予想しています。
職種別(大分類)では、6、7月と同様にクリエイティブ系が2014円(前年同月比4.8%増)と大きく伸び、技術系も2055円(同3.9%増)と堅調。5月以来、4カ月連続で全7職種がプラスとなりました。
地域別でも、関東が1766円(同0.3%増)、東海が1477円(同1.1%増)、関西が1520円(同1.3%増)と3地域ともプラスになりましたが、関東と関西は7月を下回りました。
3大都市圏以外では北海道が1384円(同4.3%増)、東北が1272円(同2.0%増)、北信越が1256円(同1.7%増)、中国・四国が1327円(同1.0%増)、九州・沖縄が1333円(同2.2%増)となり、5月以来、4カ月連続で全地域プラスとなっています。
ディップが発表した三大都市圏の8月派遣時給は1618円(前月比1.0%減、前年同月比2.7%増)となり、増加基調は一服。求人件数は約16.6万件(同7.4%減、同13.7%減)でした。
リクルートが発表した三大都市圏の8月派遣スタッフ時給(募集時平均)は1616円(前月比0.2%減、前年同月比1.2%増)となっています。
8月の全国バイト時給は1333円 4カ月連続で緩やか上昇
ディップが発表した8月の全国アルバイト時給は平均1333円で、前月比22円(1.7%)増、前年同月比34円(2.5%)減と4カ月連続で上昇しましたが、前年同月比は12カ月連続のマイナスでした。
大職種別で伸びた業種は、7月に続いて「製造・技能職」の1324円(前年同月比13.9%増)、「事務職」の1408円(同9.3%増)など4職種。一方、「教育職」の1699円(同11.4%減)など5職種でマイナスとなり、業種間のバラつきが目立ちます。
地域別では関東が1415円(同1.4%減)、東海が1297円(同5.5%増)、関西が1335円(同0.5%減)、九州が1152円(同19.6%減)となり、6、7月に続いて九州の落ち込みが大きく、プラスは東海だけでした。
一方、エン・ジャパンが発表した8月の全国アルバイト・パート平均時給(募集時)は1235円(前月比1.6%増、前年同月比4.3%減)、三大都市圏では1339円(同0.9%増、同0.8%減)です。リクルートが発表した三大都市圏の8月アルバイト・パート平均時給は1268円(前月比0%、前年同月比3.9%増)となり、最高水準を維持しています。
提供:アドバンスニュース
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